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kondo-kennosuke.com Last Updated 2022-02-10

上段写真に能のタイトル、公演日、公演名、撮影者などを付記しました。
また、下段「動く写真」の下のほうに各写真で演じられた能についての「ひとこと解説」を加えましたので、ご覧ください。


左:1970(昭和48)年7月10日「第15回近藤乾之助試演会」にて袴能『邯鄲 傘之出』(撮影・森田拾史郎)中:1989(平成元)年10月26日「近藤乾三を偲ぶ会」にて能『楊貴妃 玉簾』(撮影・吉越研)右:2004(平成16)年6月13日「宝生会月並能」にて能『誓願寺』(撮影・亀田邦平)

image002.jpg『誓願寺』(撮影:亀田邦平) image006.jpg『楊貴妃~玉簾』(撮影:吉越研) image004.jpg『邯鄲』(撮影:森田拾史郎)
■袴能『邯鄲 傘之出』:袴能は、面装束をつけず紋服袴のみで能一曲を演じる能。「傘之出」という小書(特殊演出)が付くと、宝生流では、登場するとき主人公であるシテが長い柄の傘を持って現れます。近藤先生は『邯鄲』のほかにも袴能をよくなさいました。面装束なしでも力感に満ち、じつに見事でした。
■能『楊貴妃 玉簾』:近藤乾之助先生は芸談聞き書き『近藤乾之助 謡う心、舞う心』のなかで、「〈玉簾〉は中に隠れている、という感じがあります。(中略)顔が見えかくれするところがいいですね。」とおっしゃっています。写真を見ても、楊貴妃のたおやかな美しさがよくわかります。
■能『誓願寺』:近藤乾之助先生は晩年に一度演じられています。高貴な格調高い能で、素晴らしい舞台でした。写真でもお分かりのように長袴で演じられました。面は「泣増」。宝生の本面『泣増』は、気品ある美しい面。600年ほど前、増阿弥の作といわれています。